舞台、映画、テレビと芸能界の激変期を駆け抜け、
数多の歓喜と絶望と享受しながらも、芝居だけに生きてきた男たち。
血族との深き絆と軋み、スキャンダルと栄光、幾重もの信頼と裏切り。
芸の頂点へと登りつめ、命を賭してなお追い求める夢のかたちとは。

********************************************************
こんなにまじめに歌舞伎の道を生き抜いてるのに、
ここまでいろんな困難が降りかかるとは。
喜久雄だけでなく俊介もそう。
まさか、病気になるなんて。
せっかく2人でまた舞台に立ち切磋琢磨しているところやったのに。
それを支える妻たちも強い。
私が私がの考えがなく、常に家族のこと、歌舞伎のことを考えてる。
<下>の途中で徳次はおらんくなった。
私はこの物語の中で徳次が一番好き。
ずっと喜久雄やその家族を支えてきて、こんないい人がおるんやと。
最後に登場した時は、約束を果たし感動した。
最後の最後、喜久雄の行動が、
結局どうなったのか理解できないまま終わった。
それでも、お芝居に魅せられ舞台に立つことを生きがいとし、
侠客の家に生まれ育ったのにここまで上りつめたことがすごい。
子供の頃から人間国宝になるまでの長い人生、
文章でここまで書けるのがすごい。
実在するかのような、この生き様を目の前で見てきたかのような、
小説でここまで成長する姿をリアルに感じたのは初めて。
|
|
|
|
