「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、
静かに刑に服したが。。。
鮮やかな幕切れに真の動機が浮上する表題作をはじめ、
恋人との復縁を望む主人公が訪れる「死人宿」、
美しき中学生姉妹による官能と戦慄の「柘榴」、
ビジネスマンが最悪の状況に直面する息詰まる傑作「万灯」他、
「夜警」「関守」の全六篇を収録。
史上初めての三冠を達成したミステリー短篇集の金字塔。
山本周五郎賞受賞。

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短篇集。
どれも読みやすくて面白かった。
最初の「夜警」。
事件とかは普通やねん。
旦那の嫉妬が日に日にひどくなっていって命の危険が。
ただ、この夫婦の事件ではないねんな、この小説は。
よくよく読むと、警察官に向いていない人の話やねん。
そちゃそうよな。なりたいとできるは違う。
警察官だけじゃなく、この仕事向いてない、できひんなんてたくさんある。
やってみて初めて気づくのはまだいい。
自分で気づかへんのがかなりやばくて。
しかも、拳銃を扱う警察官ともなれば、
向いてないのに、ずっと警察官の仕事に就かれても。
それを短篇でわかりやすくミステリーとして盛り込む。
すごい面白かった。
あと「万灯」も面白かった。
ここからどう事件が起こるのかと言うぐらい、最初はビジネスマンの話。
これがまた、引き込まれるぐらい読みやすい。
むしろ、こんな仕事ができるなんてすごいなって感心。
それが、あれよあれよと言う間に殺人事件が起きて、最後は自業自得に。
しかも、最後の展開が途中で出てきた内容をうまく伏線回収。
事件は目の当たりにすることはないけど、
それまでの話の流れは、自分もその場にいる感じで面白かった。
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