事なかれ主義で、クラス内のイジメにも目を逸らす中学教師の穂刈。
ところが、穂刈の娘がイジメを苦に飛び降り自殺を図り、
被害者の親となってしまう。隠蔽に走る学校。
加害児童への復讐を誓う妻。穂刈を責める息子。
手詰まりの末、彼はマスコミの誘いに乗り加害児童の名前を告げてしまう。
情報は拡散され、炎上沙汰に。
事態が動くかと思われた矢先、加害児童が死体で発見され。
二転三転する展開に息を呑む社会派ミステリ。

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リアルすぎておもしろかった。
もちろんイジメはよくない。おもしろくなんかない。
イジメを生徒から相談されていた教師、その教師の娘がイジメで自殺。
いざ当事者になると、加害者は誰なのか、どうしてこうなったのか、
情報収集して、なんとしても加害者に復讐したくなる。
しかし、新たな展開がありその加害者が亡くなる。
立場が逆転して、被害者のはずが疑われマスコミに追いかけられる。
読んでてもその場にいるかのような気持ちになる。
切羽詰まった感や、何が本当ででたらめなのかもわからず、
いろんな情報が拡散されて、加害者も被害者もどんどん追い詰められていく。
ところで、SNSが普及し情報の拡散スピードがとてつもなく早くなり。
映像にモザイクがかかってても範囲外のところで特定されて、
近所の人であればそれがどこであるか、なんとなくわかる。
いろんな情報網から一瞬であらゆることが特定されていく。
そして、真実ばかりではないことも広まる。
恐ろしすぎ。
でも、ここで冷静なのは警察。
着実に犯人へと近づいていく。
この教師も犯人を捜す行動を起こすねんけど、
調べていくと、なぜか家族が怪しくなる展開。
イジメ問題だけでなく、今まで平和に大きな問題もなく過ごしてきた家族の
本当の内なる心を知ってしまう。
読み応えがあった。
あと、事件に関係のない人が犯人捜しに躍起になるのは、
憂晴らしで、大抵は実生活で貧乏だったり、
虐げられたりして根性のひん曲がった人間が書き込んでいる、
みたいなことが書かれてて、本当なのかこの物語の中の繋がりでなのか不明やけど、
なんか納得した。

